秋の鬼怒川自転車道とタンデム自転車での交流会参加

まあ、この季節だと快晴の青い空に鮮やかな紅葉の写真で「気持ち良いサイクリングでした」的な記事ばかりに成りがちですよね(苦笑)


実は11月17日は岐阜県各務原市の航空自衛隊岐阜基地祭にオートバイでツーリングがてら出かける予定にしていましたが、栃木県サイクリング協会が主催して行われる「第58回県民サイクリング兼タンデムサイクリング交流会」で、視覚障害差の方々と「タンデム自転車」でグループライドするイベントで、パイロットという前席で走る要員が当日足らなのでご協力をという連絡が有ったので、予定を変更してイベントのお手伝いに行くことにしました。


まあ自分の場合気楽な立場で(苦笑)、旅行と言っても色々事前に予約してガチガチにスケジュール組んだり、ツアーやグループで行くわけでないボッチ行動ですので、予定の変更は容易ですし、こんな偏屈ボッチ老人でも役に立てることが有る事自体有難いことですから、喜んで参加の旨をお伝えしました。


とはいえ、二人乗りの自転車である「タンデム自転車」は未経験ですし、コースも初めて、視覚障碍者の方々と一緒に走る事も初めてで、とはいえお手伝いとはいえ受けた業務の責任もありますので、前日に少なくとも現地とコースの下目はしておこうと、修繕成ったe-BIKEのROADREXで、16日に現地に向かいました。


さて、前回のツーリングでリアハブフリーのラチェットが破損したROADREXですが、ハブの修理は断念して別のホイールを頼みましたが、ほとんど待つこと無くショップに入荷しましたので、自分としては初めてのディスクホイールの組み換えを行いました。


購入したホイールは高級品などではなくシマノのMT500という、所謂「鉄下駄」ホイールです。


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鉄下駄というと、我々の世代ではシマノWH-R500が定番で、クロスバイクなどのドレスアップの鉄板アイテムでした。

重いホイールですが、頑丈でハブのメンテナンスやスポークテンションの管理を行えば精度よく回ってくれて実用上何の問題も無いホイールでした。

自分はこのホイールをクロスバイクに着けて、東京の「荒川センチュリーライド」に自走で参加した事ありますが、ネガな部分はありませんでした。


このMT500も、デフォルトホイールより見たからに頑丈そうで、手で持ってみても実際重い感じですが、組み替えて乗ってみると、その頑丈さが剛性感に繋がっているようで、精度の良い回転で良く回るという印象で「鉄下駄」というネガに見られる部分が、e-BIKEの場合は目立たないという印象です。


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軽量化への拘りは転車乗りの長年の習性というべきか、もはや固定概念でさえあるのですが、重量が走りのパフォーマンスに関わってくるのは「加速時」と「勾配」であって、その部分を電動で「トルクアシスト」してくれるe-BIKEの場合、多少の重量を落とす意味は殆どなく、ホイールでいえばハブやリム、スポーキングでの全体の「回転精度」やトルクがかかった時の剛性が走行性能に効いてくるので、重い「鉄下駄」のネガが出にくいのだと思います。


さらに言えば使い勝手を良くした方が快適にツーリングできるのであれば、軽くしたいという意味で「スタンドがないロードバイクの常識」も当てはまらず、ガッチリとしたサイドスタンドを取り付けました。


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サイドスタンドはボンドレガーのモノで、取り付けも汎用品のバンドとかでなくボルトでシッカリ取り付けてあるので、安心して自転車を駐車できなます。


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実際、サイドスタンドを取り付けると「止める場所に苦労する」という部分で神経を使わないで済むうえ、気軽に立ち寄れるので、寄り道や撮影などの頻度も上がって非常に快適です。

ツーリングが「AからBに素早く移動する」に注力しがちなロードバイクのツーリングとは、また別の意味での楽しみが増える事に成りますね。


現状の日本の法規から、「マトモな」e-BIKEは、アシストが25㎞/hで、ロードバイクの走り方と速度感と軽快さに馴染んだサイクリスタが敬遠したり、違和感があるという事は、自分も感じた事なのでよくわかりますが、e-BIKEは「平均速度を5㎞/h下げるだけで別の世界を味わえる」という側面があるという事も、ご理解いただきたいと思います。

まあ、健康維持を目的とした楽しい自転車生活とあれば、軽量化の為に大枚払うのなら、e-BIKEと快適装備にコストをかけるはアリだと思います。


さて、16日は翌日のイベントの会場である「真岡市二宮運動場」に向かいます。

場所は自分が何時も走る、つくばりんりんロード行きのコースの途中にある場所ですので、これまた何時もの鬼怒川自転車道を南下します。


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写真は加工して若干色味を強調させてありますが、宇都宮も郊外では紅葉が進んでいます。


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そういえば、この柳田公園の近くは、この季節いつも朝早く暗いうちに通過していたので、こうしみじみと紅葉を見た記憶がほとんどありませんねぇ(苦笑)


時間もあるし何時ものコースだけでも面白くないなと、対岸を走ってみようと上三川の「北関東自動車道」の橋梁の先にある「木橋」を通過してみます。


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正確ではありませんが、少なくとも栃木県内では、鬼怒川にかかるこのような木橋はここだけだと思います。


自分中学生の時からこの鬼怒川自転車道を、およそ45年以上走っていますが、東側の対岸は片手の指の数程しか走ったことが有りません。

こんな沼というか池もあったんですね。


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さて現地に着いて、地図から起こしたGPXデータをガーミンに出して当日のコースを走ってみましたが、ちゃんと誘導の看板が設置してあって、集団走行で立哨も立ち伴走もあるので、まあ迷うことは無いだろうと判断しました。

ちなみに余談ですが、このイベントは毎年行われているもので、警察への届け出も以前はコース図だけで良かっただけらしいですが、今年から立哨の位置や内容を詳しく書いたものの提出を求められたそうです。


これは自転車イベント「あるある」なんですが、一番厄介なのがこの「道路使用許可」の申請で、その地域の所轄毎に対応がまちまちで、同じ所轄でも所長が変わると対応がコロッと変わります。

複数の警察所轄にまたがるロングライド大会などは、通過するすべての警察の許可が必要で、かつ対応が全く違うのが、開催する側にとってのネガ要因と成ってしまいます。

これが県や国が関わってのイベントでれば、県警のトップ経由や、まあよくある「お偉いさんが頼むよと言ってきたので」が無くはないそうで(苦笑)、スンナリ許可が下りるという事もあるそうです。


ただし、最近は自転車の交通違反の厳罰化の流れもありますし、例の北海道のロードレースの死亡事故の影響もないとは言えない状況のようで、厳しい目で見られていることは間違いないでしょう。


ここは主催者がいくら頑張っても、「撮り鉄」や基地祭りなどでも起きる迷惑観客の様に、参加者が道交法違反を繰り返したり、あまつさえ事故など起きてしまえば、如何なる努力も「水の泡」で、おおくの人々に迷惑かけます、

最も、その世界も業界も趣味も、迷惑行為を起こす連中はそもそも「人の迷惑等眼中に無い」クズ連中で、如何なる批判も耳に届かなく、悔い改まる事も無いので、やはり断固対応して「排除」して、その筋からの「永久追放」するくらいの厳しさが無ければ対処できないでしょうね。



さて、ここでタンデム自転車についてですが、自分も交通公園などの「クローズドコース」で、「遊具」として使われているものくらいの認識しかありませんでした。

これも道交法の許可絡みの話ですが、ご存じの通り自転車の二人乗りは道交法違反で、最近は子供の送迎用とか認められる自転車もありますが、日本の場合道交法としてでなく、このタンデム自転車は「県条例」として、公道の走行が出来るという立ち位置に成っています。


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これはレジャー用というより「障碍者支援」の目的としての側面が大きいようで、栃木県は首都圏の中で最後まで許可が下りていないという、実に不名誉な現状でしたが、近年ようやく認められました。

実はその経緯など自分は全く知らなかったのですが、実は今回参加していただいた視覚障害者の支援団体の会長さんが「障害者の立場からからの要望」として関係各位に働きかけて実現したという事でした。


さて、時間と成りイベントが始まります。

まずここは栃木県サイクリング協会の池田会長からの御挨拶と、当日来られた警察の方々です。


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まあ自転車も、単なる趣味として仲間内で楽しむだけなら、同好者のチームやショップ主催のチームでの活動も良いとは思います。

ただ、より広く大きな自転車としての、より良い明日にしようと考えたり活動しようとするのなら、多くの人々や団体、地方自治体や各種省庁との係わりや連携は必然と成り、そういう意味での見識が豊富で立場のある方に協会を率いていただいている現在の栃木県サイクリング協会は、大変ありがたい状況だと個人的には思います。

ま、自分自身は「ボッチ大好き偏屈老人」なので(苦笑)、基本こういう活動は苦手ではあります。

まあ、年齢を重ねると「好き嫌いだけで選択できない」状況が増えるものだという事は理解しています。


これが協会で所有しているタンデム自転車に成ります。


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先の写真のKHSの折り畳みタンデム自転車は、会長個人所有のモノで、カタログ販売していて、一般の方でも購入できるものですが、以前は基本「オーダーメイド」で、これもそういう自転車であり、かなり古典的な機構で構成されているものです。

まあ今回のような平地での短距離周回イベントなら問題はなく使えます。


自分自身初体験で、まず試乗して特性をつかんでおくことと、周りの経験者からのアドバイスのおかげで、ほぼ戸惑うこと無く乗る事が出来ました。


さてイベント開始で参加者とのペアリングが行われて走り出しますが、これは「自転車二人三脚」と言えるもので、双方のコミュニケーションがうまくいかないとギクシャクします。

ちなみにペアリングで一番うまくいかないのは「夫婦」だそうです(笑)


自分の場合、ご一緒されたのがなんと今回参加の団体の会長さんで、思いっきり緊張しましたが、これも何かの縁と申しますか、自分が働いていた職場の企業の方で、そちらの方向で話が通じてしまうので(笑)大変助かりました。

また障害が発症する前は400㎞/月は走っていたサイクリストで、状況に応じて対処していただいたので、自分の不足な部分をカバーしていただき、なんとか無事に走り切る事が出来たのは本当に幸運でした。

この方「状況を冷静に分析して乗り越える英知と行動力」をお持ちの素晴らしい方で、優秀な技術畑のOBという事もあり、先進システムの知見も広く深く、本当に色々と良い勉強をさせていただきました。

あと色々アドバイスを頂いた、協会の経験者のパイロットの方ですが、いきなり高校時代のあだ名で呼れて、驚いた事に何と高校の同じクラスの同級生でした

協会内には他にも2名高校時代の同級生が居て、成人してから就業時ほとんど高校の同級生との接点がなかったので驚きです。


実は自転車乗り始めて、結構同級生と遭遇する機会が多く、ほとんどのケースは自部は気が付かず相手が見つけてくれるという状況で(苦笑)、自分の場合この体格のおかげで小中高と有名人だったのと、この性格のおかげで強烈な印象が残っているので、何処か潜伏していても発見されてしまいます(苦笑)


ま、自分の場合就業先が大手自動車会社の契約企業で、職場がその研究施設とあれば、共学の普通高であった同級生との接点はほぼありません。

それは、そういう組織にいると、地域との繋がりも希薄になるという事だとも言えますよね。


そうなると地元のサイクリング協会ともなれば、コテコテの地元民集団と成りますから、一気に未成年時代の地域の人間関係が蘇ります。


そのうえ自分の母校である、宇都宮の南の端にある高校(笑)ですが、自分が入学時に第6期生という歴史浅い学校で、共学の普通高校ともなれば進学校?と思われがちですが、当時はそんな高尚なレベルの学校ではなく(笑)、自分は「栃木県の友引高校」と言っていたくらい、生徒も教師も曲者ぞろいで、概ね結構頭の良い連中が多かったクセに、ちゃんと勉強しないので成績がイマイチみたいな連中が多かったので、浪人せず在京の有名大学に行けるような人材がほぼ皆無で(泣)、なんだかんだで結構地元に残って、しぶとく暗躍していたようです。

まあ当然それば自分も含まれますが(爆)

あっ!昨日当選した現職市長様は4期上の先輩だった!

まあこの先輩は例外だったのでしょう(笑)


ちなみに宇都宮の場合、進学校に行って普通の成績の場合、たいてい首都圏の大学へ受験して入学、卒業後は地元に戻らず就職というパターンが多く、宇都宮の文化程度が低いと言われてきた、不名誉な噂は間違いではなく、これがその原因の一つとも言えます。

まあ、自分の世代あたりは、離れて暮らす両親の介護と、死後の実家の管理という問題を抱えてしまっているようではあります。

便利な市街地なのに空き家や空き地が目立つのは、そういう事なのでしょう。


なんかまとまりのない記事になりましたが、今回はいろいろな「縁」を感じて、非常に得るものが多かった、有意義な活動と成りました。

とまとめておきましょう(笑)

 

















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