早朝極寒ライドのご褒美!魅惑のマジックアワーを見る
12月に入って、そろそろ本腰を入れて走り込むようです。
来年の「2025年佐渡ロングライド210㎞」に向けての長い道のりですが、これは「例年の事」で、こうやって目標を置くことでなんとか寒さの中を鼻水たらしながら走ろうというモチベーションを保っています。
さて、自分は冬場のロードでの走行は古い「パナチタン」にバイクチェンジしています。
このパナチタンも2013年12月から使っていますから、今シーズンで11年目に成ります。
なぜこのバイクなの?という理由は、冬場はあまり追い込んで走らないので、脚に負担が来ないと言われていたチタンフレームを選んだことと、冬は路面凍結などで転倒リスクが増えるので、カーボンを使いたくなかったからです。
実際凍結路面や雪道で派手な転倒を何度も経験して、極めつけはりんりんロードの交差点で車に衝突して数メートル吹き飛ばされた(!!)事もあるのですが、多少の擦り傷が増えただけで、全く破損がありませんでした。

まあ誉められた話ではありませんよね(苦笑)
ご覧の通りオーソドックスなホリゾンタルな金属フレームで、ジオメトリーも古典的なロードバイクのそれであるパナチタンは、はっきり言えば最新のバイクよりかなりパフォーマンスは落ちます。
感覚的に何というべきか「すべてが素直でダイレクトで、フレームが如何なるカバーもしてくれず、乗り手のパフォーマンスが忠実に反映される」という感じで、現状把握にはもってこいと言えます。
さて2日は風も弱くロングには最適な天候だったので、久しぶりに朝日と夜明け前に地平付近が群青とオレンジのグラデーションに染まる「マジックアワー」を楽しもうと5:00に自宅を出ました。
ただこの日は地平付近がやや霞んだ感じです。
原因はこれで、気温が急激に低下して水温が比較して高くなるので河川敷だと川の水が蒸気して結露する結果の霧が広がっています。
これも寒いときに河川敷を走っていると良く遭遇する事で、鬼怒川自転車道だと何処で発生してどのように流れるとかは殆ど把握しています。
しかし、流石に12月で昼間が短くなり日の出の時間がかなり遅くなっていて、6時頃に成ってようやく明るくなってきます。
天気予報の宇都宮の最低気温の予想は3℃でしたが、概ね郊外の河川敷となると2℃は低くなるので、かろうじて氷点下にならない気温まで低下しています。
遠方も地表付近は霧が広がっている感じですね。
東が明るくなってきた照り返しで、無塗装の金属フレームが輝いています。
6:40頃ようやく太陽が顔を出します。
遠目に見ると筑波山も霞んだ感じに成りますね。
しかし、寒い中走ると極端な時は30分置きに尿意が激しくなり、頻繁に公園やコンビニのトイレに駆け込むことになります。
これは寒さを感じて体温を上げようと、自律神経が代謝機能を上げて燃焼モードに入るので、副産物としてオシッコが作られるという事なので、ある意味冬の寒さに身体機能が順応しようとしている証拠で、身体が「冬モード」に成ってきています。
りんりんロードに入ると、久しぶりに見る岩瀬周辺の山々は丁度紅葉の真っ盛りと成っていました。
何時もの撮影場所ですが、ここに来てもまだ筑波山はぼやけて見えます。
冬は「逆転層」と言って、ある程度の高さの空気の方が暖かくなるので、こういった霧や煙などが層状に流れている風景も、冬の筑波山らしい風景ですね。
筑波山休憩所で折り返しますが、筑波山も紅葉真っ盛りです。
しかし、久しぶりのパナチタンと冬の寒さで、身体の方が悲鳴を上げてしまい、特に脚が想定以上に消耗してしまったようで、帰路は結構ヘロヘロに成りなが走っていました。
此方は市貝町の「五行川」で、毎年律儀に北の国から渡って来てくれる「白鳥」が今年もやってきてくれました。
稲が刈られた後の田んぼには「どんど焼き」の櫓が出来上がっていて、師走を感じますね。
この日は本当にグッタリしてしまい、やはり寒い中のライドは、寒さに抗うために体力を削られるという現実を、嫌というほど思い知りました。
とはいえ、これも毎年経験する「通過門」なんですけどね。
お次は5日で、軽く走っておこうと何時もの北回りコースをMTBで回ります。
宇都宮北部の田園地帯は一面茶色に成り、青い空とのコントラストはこちらもすっかり「冬景色」と成ります。
軽く45㎞ほど走りますが、先日のライド程の疲れはなく、ユックリとしたペースですがいい感じで走れました。
冬場は季節風が強く速度を落とした方が走りやすく、とはいえある程度負荷を与えなくてはトレーニングに成らないので、重量もあり走行抵抗も大きいMTBに敢えて乗るようにしていますが、これが結構走りやすくて快適で、太い低圧のタイヤとフロントのサスペンションは十分効果的といえます。
この日は就寝前、なにか強い酒を一口含みたくなって・・・と嫌なことが有った訳じゃないですけど(笑)、たまにこういった風味を味わいたくなるんですよね。
ちなみに自分は酔うために飲むことは無く、出来るだけ美味しいお酒をチビチビやるのが好きなので、このボトルもなかなか減る事はなく、そんなに贅沢をしているわけではありません(苦笑)
さて翌6日は天気予報を見る限り、今年一番の寒さ&空気も澄んでいる気圧配置でしたので、結局早起きして5:30頃自宅を出ました。
この日の「マジックアワー」のは完ぺきで、東の空が青く染まってきて、次第に紫からオレンジ色の光が地平付近に広がって、本当に綺麗な夜明けでした。
気温は予報では1℃でしたが、郊外では放射冷却した空気が通る河川敷は自分では今年初めての氷点下越えの中走る事に成りました。
ま、そのおかげでこういう綺麗な夜明けを拝めるわけですね。
時間的にLRTの始発が来るなと待ち受けで、夜明けの朱に染まる空を背景で、鬼怒川の橋梁を走るLRTを拝みます。
まあ。昔は此処に鉄道が交差するとは夢にも思わなかったですがね(笑)
陽が上がってくると、遠方の男体山がピンク色に染まっていきます。
おっ、前回より澄んだ綺麗なオレンジ色の太陽が上がってきました。
自分の「日の出観察歴」は、少なくとも40年近くに成りますので、どんな天候でよく見えるかほぼ予想が付きますが、やはり写真撮影趣味の年配の方は「解っている」ようで、何人かカメラを三脚に立てて、綺麗な日の出の撮影をしようと河川敷で待ち構えていました。
この日は午後に風が強くなる事は解っていたので、距離を延ばすのではなく、負担を少なくして里山でも散策しようと、ROADREXで走りました。
気温は前回より4℃も寒むく、装備もそこまで着込んでいなかったのですが、不思議と寒さをあまり感じず尿意も感じなかったので、ほぼ完全に極寒ライドに身体が順応したようです。
ただここは真冬になると-12℃くらいまでは下がりますから、まあ油断は大敵です。
なにせそこまで寒くなると、サイコンの液晶に霜が降りて曇り、濃い目に作ったスポドリ凍りますからね!
二宮の運動公園付近ですが、この日も富士山は綺麗です。
もう少し積雪が増えて真っ白い姿に成ったら、近くで拝みたいです。
通常ここから岩瀬のりんりんロードに向かいますが、途中で北上して、北関東自動車道の上を超えて、ゴルフ場の横を通過して山に登ります。
ここは、かつて自転車イベントで通過したコースですが、のんびり眺めるのは初めてで、こんな見事な景観だったとは知りませんでした。
この後小さな峠をいくつか超えて、「道の駅ましこ」を経由して、近くの「根本山」に登っていきます。
紅葉としてはピークは過ぎていますがモミジが綺麗でしたね。
山頂付近から西田井方面に抜けますが、落ち葉が路面を覆っていて、これはこれで季節感が出ていますね。
さてROADREXですが、実はこのバイク電動アシストという部分以外でも、非常に走りやすくて今の自分でこういった走り方をするのに最適なバイクです。
恐らく「グラベルロード」としての部分、フレームのジオメトリィや、幅の広いタイヤがグラベルでなくとも、最近予算不足で整備が行き届いていない、舗装が荒れた路面を走っていても、ロードバイクの様に車輪を取られて神経質になる事が少なく、重さもあるのでしょうけど、まずホイールベースが一般的なロードバイクより70mmも長いことなども効いていて、鈍重?とも言えますが、座りの良い安定した、リラックスできる走行性能があり、幅が広く滑りにくい低圧タイヤは、路面の凹凸で振動が低減され、砂やドロなどで滑る心配が少ないので、心身のストレスが大きく低減されます。
じつはこの「振動の少なさ」や「安定した直進性」は、結果として心身のストレスを抑えてくれて、ロングライドでの負荷を下げてくれる効果があります。
バリバリのレース機材のロードバイクの方が、軽くて空気抵抗も少なく推進効率も良いので、どう考えてもこちらの方がロングでの負荷は低いというのが自分の中でも常識でした。
とはいえ、レース機材のロードバイクなども、そもそもタイヤの幅が広くなったのは、軽いけどガチガチに硬いフレームやホイールの振動を抑えて、身体の負荷のみならず、振動による推進力の減衰も抑えて、結果として速くなるための選択だとも言われていますので、自分のような生粋のロング乗りの場合、非電動アシストのバイクも、レーシーなロードバイクではなく、グラベルロード(できれば当然軽い方が良い)などを試してみるのもアリだと思います。
もっともe-bikeの場合、その重くなる部分のネガを電動アシストでカバーしてくれるというシロモノですから、電動アシストによる坂道の負担の低減とう側面だけでなく、「ロングライドで体の負担が少ない」という観点で、今後より発展していくはずのe-BIKEを、頭の片隅に入れておいても損はないと思います。
しかし、本当にロードバイクの世界は、ここ10年近くで三世代は技術的に更新されてしまったくらい、大きく変わってしまいましたね。
さて6時間で90㎞程ノンビリ走りましたが、お腹が空いたのでここは多少贅沢させてください(笑)
宇都宮の平出にあり、以前前を通過した時上品なビーフの焼ける匂いで注目していた「TENDER HOSE(テンダーハウス)」さんでランチにしました。
ランチのお得メニューである、「デミソースチーズハンバーグセット」を選びましたが、この内容と味で1000円で頂けるのなら、十分にリーズナブルで大満足です。
実際お客さんもたくさん来て満席状態でした。
以上今週のライドの記事ですが、体重を除けば(苦笑)順調に走れる体に少しずつ変化してきています。
まあ天候不良や自分自身の体調不良(特にインフルエンザ、ノロ、コロナ)等で走れない時期が長いと、あれよあれよという間に衰えて、またやり直しという事に成りますが、それらのネガも含めて未体験領域の事はなく、過去の経験が十分に生かせると思いますから、冬場はコツコツと走れる身体を作っておき、3月ごろから本格的に走っていきたいですね。
今や嬉しい事にプライベートでの予想外の心配事は恐らく起きないは思いますが(汗)、どうも世情、特に国際情勢の悪化のスパイラルが加速度的に早まっているようで、来年と言わず明日に何が起きるか分からない状況とも言えます。
あまり先を憂いて落ち込んでも仕方がないので、一日一日を充実して過ごすようにしていくしかないのかもしれませんね。
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